一日に必要な栄養素は、その方の年齢・性別・一日の活動レベルによって変わってくるので、自分はどの程度のカロリーや栄養が必要なのかを知っておくことが、健康的な食生活につながってきます。
必要栄養素は厚生省が「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で5年毎に更新し発表しているので、それを基準に説明していきます。
まずは必要なカロリーを計算
- 標準体重を計算
- 1日の基礎代謝量
- 身体活動レベル
- 推定エネルギー必要量は?
標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
基礎代謝量=基礎代謝基準値(kcal/kg/日)×参照体重(kg)
性別 | 男性 | 女性 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
年齢 | 基礎代謝基準値(kcal/kg/日) | 参照体重(kg) | 基礎代謝量(kcal/日) | 基礎代謝基準値(kcal/kg/日) | 参照体重(kg) | 礎代謝量(kcal/日) |
1~2歳 | 61.0 | 11.5 | 700 | 59.2 | 11.0 | 660 |
3~5歳 | 54.8 | 16.5 | 900 | 52.2 | 16.1 | 840 |
6~7歳 | 44.3 | 22.2 | 980 | 41.9 | 21.9 | 920 |
8~9歳 | 40.8 | 28.0 | 1140 | 38.3 | 27.4 | 1050 |
10~11歳 | 37.4 | 35.6 | 1330 | 34.8 | 36.3 | 1260 |
12~14歳 | 31.0 | 49.0 | 1520 | 29.6 | 47.5 | 1410 |
15~17歳 | 27.0 | 59.7 | 1,610 | 25.3 | 51.9 | 1,310 |
18~29歳 | 24.0 | 63.2 | 1,520 | 22.1 | 50.0 | 1,110 |
30~49歳 | 22.3 | 68.5 | 1,530 | 21.7 | 53.1 | 1,150 |
50~69歳 | 21.5 | 65.3 | 1,400 | 20.7 | 53.0 | 1,110 |
70歳以上 | 21.5 | 60.0 | 1,290 | 20.7 | 49.5 | 1,020 |
レベルⅠ | 生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合 |
---|---|
レベルⅡ | 座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合 |
レベルⅢ | 移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合 |
身体活動レベル | レベルⅠ(低い) | レベルⅡ(ふつう) | レベルⅢ(高い) |
---|---|---|---|
1~2歳 | – | 1.35 | – |
3~5歳 | – | 1.45 | – |
6~7歳 | 1.35 | 1.55 | 1.75 |
8~9歳 | 1.40 | 1.60 | 1.80 |
10~11歳 | 1.45 | 1.65 | 1.85 |
12~14歳 | 1.50 | 1.70 | 1.90 |
15~17歳 | 1.55 | 1.75 | 1.95 |
18~29歳 | 1.50 | 1.75 | 2.00 |
30~49歳 | 1.50 | 1.75 | 2.00 |
50~69歳 | 1.50 | 1.75 | 2.00 |
70歳以上 | 1.45 | 1.7 | 1.95 |
推定エネルギー必要量=1日の基礎代謝量×身体活動レベル
標準体重1.7×1.7×22=63.6kg
基礎代謝量 22.3×63.6=1418kcal/日
1418×1.75=2482kcal
この男性の場合1日2482kcalが必要になってきます。
このように、1日に必要なエネルギーは、人それぞれ、年齢・性別・活動レベルによって変わってきます。上記表から自分はどの程度のカロリーが必要かを計算してみて下さい。
3大栄養素はそれぞれどの割合で摂取したらいい?
炭水化物
総エネルギーの50%~70%未満であることが推奨されています。
脂質
脂質は総エネルギーの20%~30%の比率での摂取が基準値です。
たんぱく質
たんぱく質の摂取量は年齢で異なり平均必要量・推奨量・目安量・目標量でみていきます。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
推奨量(g/日) | 推奨量(g/日) | |
1~2歳 | 20 | 20 |
3~5歳 | 25 | 25 |
6~7歳 | 35 | 30 |
8~9歳 | 40 | 40 |
10~11歳 | 50 | 50 |
12~14歳 | 40 | 55 |
15~17歳 | 65 | 55 |
18~69歳 | 60 | 60 |
70歳以上 | 60 | 50 |
一日に必要なカロリーを摂取するのに普段私たちは、大半を炭水化物から摂取しがちですが、それぞれの栄養素からバランスよく摂取することが、健康的で質の良い食生活につながってきます。
ビタミンは一日どれくらい必要?
ビタミンA
男性 | 女性 | |
---|---|---|
推奨量(μgRAE/日) | 推奨量(μgRAE/日) | |
1~2歳 | 400 | 350 |
3~5歳 | 500 | 400 |
6~7歳 | 450 | 400 |
8~9歳 | 500 | 500 |
10~11歳 | 600 | 600 |
12~14歳 | 800 | 700 |
15~17歳 | 900 | 650 |
18~29歳 | 850 | 650 |
30~69歳 | 900 | 700 |
18~29歳 | 850 | 650 |
70歳以上 | 800 | 6500 |
ビタミンB群
ビタミンB1 | ビタミンB2 | |||
---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
推奨量(mg/日) | 推奨量(mg/日) | |||
1~2歳 | 0.5 | 0.5 | 0.6 | 0.5 |
3~5歳 | 0.7 | 0.7 | 0.8 | 0.8 |
6~7歳 | 0.8 | 0.8 | 0.9 | 0.9 |
8~9歳 | 1.0 | 0.9 | 1.1 | 1.0 |
10~11歳 | 1.2 | 1.1 | 1.4 | 1.3 |
12~14歳 | 1.4 | 1.3 | 1.6 | 1.4 |
15~17歳 | 1.5 | 1.2 | 1.7 | 1.4 |
18~49歳 | 1.4 | 1.1 | 1.6 | 1.2 |
50~69歳 | 1.3 | 1.0 | 1.3 | 1.1 |
70歳以上 | 1.2 | 0.9 | 1.3 | 1.1 |
ビタミンD
男性 | 女性 | |
---|---|---|
目安量(μg/日) | 目安量(μg/日) | |
1~2歳 | 2.0 | 2.0 |
3~5歳 | 2.5 | 2.5 |
6~7歳 | 3.0 | 3.0 |
8~9歳 | 3.5 | 3.5 |
10~11歳 | 4.5 | 4.5 |
12~14歳 | 5.5 | 5.5 |
15~17歳 | 6.0 | 6.0 |
18~69歳 | 5.5 | 5.5 |
70歳以上 | 5.5 | 5.5 |
ビタミンC
男性 | 女性 | |
---|---|---|
目安量(mg/日) | 目安量(mg/日) | |
1~2歳 | 35 | 35 |
3~5歳 | 40 | 40 |
6~7歳 | 55 | 55 |
8~9歳 | 60 | 60 |
10~11歳 | 75 | 75 |
12~14歳 | 95 | 95 |
15~17歳 | 100 | 100 |
18~69歳 | 100 | 100 |
70歳以上 | 100 | 100 |
日本人の7割は野菜不足だといわれています。
- 肌荒れ
- 唇の乾燥
- 口内炎
- ニキビ
- 倦怠感
このような症状が日々の生活で現れる人は多いのではないでしょうか?
これらは、身体がビタミン不足だと知らせているサインだと思って下さい。
最近ではビタミンをサプリメントや酵素などで手軽に摂れるようになりましたが、まずは食生活を見直し、食事からの摂取を心がけるようにしましょう。
ミネラルの一日の必要量
カルシウム
男性 | 女性 | |
---|---|---|
推奨量(mg/日) | 推奨量(mg/日) | |
1~2歳 | 450 | 400 |
3~5歳 | 600 | 550 |
6~7歳 | 600 | 550 |
8~9歳 | 650 | 750 |
10~11歳 | 700 | 750 |
12~14歳 | 1000 | 800 |
15~17歳 | 800 | 650 |
18~29歳 | 800 | 650 |
30~49歳 | 650 | 650 |
50~69歳 | 700 | 650 | 70歳以上 | 700 | 650 |
鉄
男性 | 女性 | |
---|---|---|
推奨量(mg/日) | 推奨量(mg/日) | |
1~2歳 | 4.5 | 4.5 |
3~5歳 | 5.5 | 5.0 |
6~7歳 | 6.5 | 6.5 |
8~9歳 | 8.0 | 8.5 |
10~11歳 | 10.0 | 10.0 |
12~14歳 | 11.5 | 10.0 |
15~17歳 | 9.5 | 7.0 |
18~29歳 | 7.0 | 6.0 |
30~49歳 | 7.5 | 6.5 |
50~69歳 | 7.5 | 6.5 | 70歳以上 | 7.0 | 6.0 |
塩分の摂りすぎは危険?
五大栄養素ではミネラルに位置するナトリウム(=塩分相当量)は、血圧を調整したり、栄養素の吸収や輸送など体内にとって欠かせない栄養素の1つですが、過剰摂取は体内を危険にさらすということも、注意したい点です。
厚生省では
とされています。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
目標量(mg/日) | 目標量(mg/日) | |
1~2歳 | 3.0 | 3.5 |
3~5歳 | 4.0 | 4.5 |
6~7歳 | 5.1 | 5.5 |
8~9歳 | 5.5 | 6.0 |
10~11歳 | 6.7 | 7.0 |
12~14歳 | 8.0 | 7.5↓ |
15~17歳 | 8.0 | 7.5↓ |
18~29歳 | 8.0 | 7.0 |
30~49歳 | 8.0 | 7.0 |
50~69歳 | 8.5↓ | 7.5↓ | 70歳以上 | 8.0 | 7.0 |
生活習慣病患者が増える中、塩分制限について注目されるようになってきました。私たちも普段の食生活で多少なりとも塩分摂取に気を使うようになってませんか?
最近では塩分計スプーンなど便利なものもあり、簡単に塩分が計れるようになりましたね。
ナトリウムは、身体に必要の栄養素の1つではありますが、普段の食生活で不足することはありません。
注意したいのが過剰摂取です。
過剰な塩分摂取で起こる症状
- 血圧上昇
- 浮腫(むくみ)
- 口喝
これらの症状が続くと、高血圧症・腎臓疾患・心疾患など生活習慣病を引き起こす危険があります。
このよな病気を予防するためにも、過剰な塩分摂取に注意することが大切になってきます。
急激な減塩は、食欲不振や低血圧など問題ですが、日ごろの食生活でうす味を意識して減塩していくことがポイントになってきます。
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一日の必要栄養素まとめ
一日の必要栄養素を説明しましたが、人間が生きていく上でカロリーは必要不可欠です。成人女性の方で約2000kcal/日を必要としますが、そのカロリーの内訳を一度考えてみて下さい。
ほとんどを炭水化物から摂っていませんか?
五大栄養素それぞれが、身体にとって重要な役割をするので、食事を摂るときにバランス良くが大切になってきます。身体にいいからといって摂りすぎや、反対に不足していい栄養素はないので色々な食品を組み合わせることに視点を置いてみて下さい。
- 主食をお肉やお魚にするのではなく、野菜を使った料理に置き換えてみましょう。
- 毎食と考えると大変なので、朝食にパン(炭水化物)を摂ったら夕食に肉や魚などのたんぱく質でエネルギーをプラスするなど、1日単位で見ていきましょう。
- 調理方法でも栄養素が変わってくるので(揚げる・煮る・焼く・炒める)など色々な調理方法を取り入れていきましょう。
- 外食が続いた後は、野菜を多く取り入れるようにし、1日単位での栄養管理ができなかった方は数日単位でもいいので心がけましょう。
楽に必要栄養素を摂取したい人には宅配弁当がおすすめ!
いちいち考えてる暇なんて無いよ、という方も多いと思います。そんな方におすすめなのが宅配弁当です。ちゃんと野菜が入るよう工夫された献立や塩分抑えめの献立など、栄養バランスが考えられた食事を手軽に買えるんです。
宅配食事のサービスによっては、電話で健康相談もできるので自分に合った商品を買うことができますよ。
おすすめの宅配食事はウェルネスダイニング!
健康的な食事重視で選ぶなら、おすすめはウェルネスダイニング!
塩分を抑えたい人や全体的にバランスの良い食事がしたい人など、目的に合わせてお弁当を選べるのでどんなニーズにも応えることができます。
カロリーを抑えたい、という方にはカロリー制限のメニューもありますよ。
初めて購入する方は、なんと送料が無料になります。7食、14食、21食の3つのセットからしか選べませんがこれを機に一度試してみてはいかがでしょうか。
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