肥満症の食事療法

肥満症の食事療法

最近、日本人の「食生活の乱れ」「運動不足」「仕事などのストレス」などが原因で、肥満と診断される方が増加しています。肥満は病気ではありませんが、様々な病気の原因となります。

最近、太ってきたなぁ…と感じる方は、食生活を見直すだけで肥満を改善できます。

この記事では、肥満症の方・肥満を予防したい方に向けた、正しい食事療法をお伝えします。自分や家族の健康のためにも、正しい生活習慣を知っておきましょう。

どれだけ太っていたら肥満?

そもそも肥満とは、体に余分な脂肪がつきすぎている状態のことを指します。自分の体が肥満状態なのかを確認するにはBMI(ビーエムアイ)数値を使うのが一般的です。

計算方法
BMI=体重(㎏)÷ (身長m)2

例)身長160cmで体重65㎏の人 
65 ÷(1.6×1.6)= 25.39

この時の計算結果が「25」以上だと、一般的に肥満と呼ばれます。

BMI 判定
18.5以下 低体重
18.5~25未満 普通体重
25~30未満 肥満(1度)
30~35未満 肥満(2度)
35~40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)

この肥満度が3度を越えたあたりから、人によっては「肥満症」と呼ばれる医学的に減量が必要な身体になります。度の超えた肥満状態は、合併症や重篤な病気を引き起こす可能性があるのです。

肥満症には自覚症状がない

肥満症には自覚症状がないので、本人が知らずうちに病が進行していることもあります。

肥満症の方は、高血圧・脂質異常症・糖尿病などを同時に発症している可能性があり、それを放置しておくと動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞などのリスクが高くなるので非常に危険です。

では、肥満改善・予防にはどうしたらいいのか?

第一に「肥満を解消すること = 減量」が基本です。

肥満により高血圧や糖尿病などを合併している人は、まず病気を治すことが必要です。高度肥満患者は、超低エネルギー食療法や胃の内部を狭くする手術、食欲抑制剤などによる抗肥満薬療法で治療する場合もあります。

減量するためのポイントは

  1. 運動
  2. 食事療法

です。

この記事では、食事療法 について説明します。

なぜ人間は太ってしまうの?

「ダイエットしているのになかなか痩せない」「食べていないのに太ってしまう」という方はたくさんいると思います。しかし、本人がどう感じようとも、正しい食生活だと太ることはありません。

肥満が心配な方は、以下9項目のチェックリストをご覧ください。

  • 動物性脂肪(肉の脂身・バター・お菓子)の摂り過ぎ
  • 早食い
  • 食べ過ぎ
  • 糖質(お菓子)の摂り過ぎ
  • 栄養バランスが悪い
  • 間食、夜食が多い
  • 運動不足
  • 1日3食食べない
  • 外食が多い

これらの項目に多く当てはまる人は、生活習慣(主に食生活)の改善が必要です!

肥満症の食事療法

体質・遺伝なども関係しますが、肥満の方は基本「食べ過ぎ」です。

しかし、ただ単に食事の量を減らすのではなく、バランスの良い食事をとることが大切です。

食事のポイント

  1. エネルギー量のコントロール
  2. どんな身体も消費エネルギー>摂取エネルギーにすることで体脂肪が燃焼されます。言い換えると、摂取エネルギーが少なければ脂肪を蓄えることもできません。摂取エネルギーは肥満度、性別、年齢、合併症の有無、活動量によって決まりまります。

    ■ 摂取エネルギーの目安としては
    身長160cmの場合(体重1㎏あたり25kcalとすると)
    標準体重=1.6×1.6×22=56.3㎏
    56.3㎏×25=1400kcal(1日分)
  3. 栄養バランスを考える
  4. 毎食「主食・主菜・副菜」を心がけ、1食の中にたんぱく質・脂質・糖質・食物繊維・ビタミン・ミネラルなどの栄養素を上手くとりましょう。細かい話は割愛しますが、栄養が偏った食生活は、かえって体脂肪を増やすことになるので注意してください。

身体を作る栄養素については「五大栄養素とは?それぞれの働きと役割」を参考にしてください。肥満を脱するには、栄養の知識も必要です。

【主食】炭水化物

炭水化物は、脳や神経系のエネルギーを補給する役割を果たします。炭水化物の摂り過ぎは肥満に繋がりますが、極端に炭水化物を制限すると、低血糖になったり、ケトーシスになることも懸念されます。

【主菜】良質たんぱく質

体を作るもとになります。体の約20%はたんぱく質です。魚や肉・卵、大豆製品などで作る主菜を毎食取り入れましょう。

【副菜】ビタミン・ミネラル・食物繊維

ビタミンやミネラルは微量栄養素といわれています。体の中では作ることができないので食事から確保する必要があります。食物繊維は空腹感を和らげたり、炭水化物や脂肪の吸収を緩やかにする働きがあります。野菜類や海藻・きのこ・こんにゃくなど低エネルギーの食品もと入り入れましょう。

食材選びと調理方法が大きなカギ!

食材の選び方や、調理方法を工夫することで体脂肪を減らすことができます。

  • 肉は脂質の少ないものを選ぶ
  • 低カロリーのこんにゃく・きのこ類・海藻をうまく使う
  • お惣菜やインスタント食品は成分量を必ず確認する
  • 揚げ物・中華料理など油が多いものは避け、和風料理にする

サラダにドレッシングをドバドバかける。食事と一緒にコーラを飲む。…など、これらも絶対にNGです。

痩せるために守るべき8か条

  1. 1日3食規則正しく食べる
  2. 寝る前に食べない
  3. 食事はよく噛んでゆっくりと食べる
  4. お菓子の間食やアルコール飲料は控える
  5. 運動をする
  6. テレビを見ながら、新聞を読みながらなどの「ながら食い」をしない
  7. 目のつくところや手の届くところに食べ物を置かない
  8. 自分の生活を見直す

                      

肥満症の食事指導をしてくれる機関まとめ

太っていてダイエットに励んでいるのに減量できない、肥満が原因で体の調子が悪い、食事制限が続かずリバウンドしてしまうなど肥満で悩んでいる方はまず病院受診をおすすめします。肥満専門外来がなければ内分泌代謝科や内科でいいようです。

肥満症の治療・改善は、とどのつまり食事&運動です。

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